作家逸見辺見庸と元過激派死刑囚の対話
1974年の三菱重工爆破事件に関わった死刑囚の句集が、作家辺見庸が出版社とかけ合った結果、本になった。
死刑囚と大学時代知り合いだったという方が、番組の中で語っていたように、死刑囚の信じた思想は「根底に命を大切にする思想ではなかった」にしても、北海道生まれの死刑囚が、中学卒業時、成績もいいのにアイヌというだけで不利な扱いを受ける同級生への差別を敏感に感じる人だったからこそ、琴線に触れる句を書けたのだと思った。
作家の辺見庸は、「言葉が信じられない時代になった。予定調和のように、笑ったり、泣いたりして、それと違う反応をする人を排除する傾向がある。人は自分の恥について考えないようになったのではないか」と語っていた。
- 作者: 大道寺将司,辺見庸(序文・跋文)
- 出版社/メーカー: 太田出版
- 発売日: 2012/04/03
- メディア: 単行本
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