悪魔っているの?
以前見たポルポト政権のドキュメンタリーの最後で、ある学者が、「ポルポト政権が犯した犯罪は、悪魔の仕業ではありません。悪魔以上の人間が犯したものです」という言葉が印象的だった。
ところでC.S.ルイス(ナルニア国物語の作者)は、「悪魔の手紙」でこう書いている。
わたしは天使を信じ、また天使のいくたりかが、彼らの自由意志の濫用により、神の敵、したがってわれわれの敵、となったことを信じるのである。彼らをわれわれは悪魔たちと呼んでよいであろう。彼らはその本性において善天使と異ならないが、その本性が堕落したのである。悪魔は、悪人が善人の対極である意味において天使の対極なるにすぎない。
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悪魔の実在はともかく、地獄とは深刻なものだと実感した。
ユーモアとは平衡感覚と、自己を外側から眺める能力とを随伴するものであるから、慢心のために罪を犯した者たちに他のいかなる属性を付与しようとも、ユーモアだけはいけない。サタンは荘重さの重力のために落ちたのだとチェスタートンは言った。われわれは地獄をば、そこでは誰もが絶えず自分だけの威厳と栄達に心を寄せ、誰もが苦情を抱き、誰もが羨望、自尊、忿懣という恐ろしくきなじめな情念を生きている状態として思い描かねばならない。
人から軽蔑されて怒っていた自分、自尊心を保つための手段を考え込む時、自分の深刻な表情は悪魔であり、その心が地獄でした。
「悪魔を追い出す一番よい方法は、もし悪魔が聖書の言葉に従わないなら、彼をあざけり、馬鹿にすることである。なぜなら、悪魔は軽蔑に耐え得ないからである。」 ルター