科学的思考とは

科学とは、同じ条件で実験をした場合、誰が何回行っても、同じ結果が出なければならない、という厳しいからこそ偉大なもの。迷信とは違うと教えてくれた本。
(セーガン博士が、迷信とされいるものの、例えば前世を記憶して生まれてくる子供達を含む三つを、研究のテーマに値すると認めているのは面白い)
正確にはこうだった。P302『これを書いている時点で、まじめに調べてみるだけの価値があると思う超能力の主張が三つある。
(1)頭の中で考えるだけで、コンピュータの乱数発生機構に(かろうじて)影響を及ぼすことができる。
(2)感覚をいくらか遮断された人たちが、自分に「向けられた」思考やイメージを受け取ることができる。
(3)ときに幼児が前世のことを話し出すことがあり、調べてみると、生まれ変わりとしか考えられないほど詳しい記述である。
私がこの三つを取り上げたのは、それが正しいと思うからではなく(私はそうは思っていない)、真実だという「可能性がある」からだ。少なくともこの三つに対しては、いまだ疑わしいとはいえ、なんらかの実験的支持が得られている。それに、私の考えがまちがっている可能性もあるのだから。』

カール・セーガン 科学と悪霊を語る

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