愛されない理由

売れ残りの理由は、イケてない、キズあり・・・ナドナド、色々あるけれど、自分の場合最大の理由は、人間関係が上手く出来ない、「コミニケーション能力がない」ってやつですかね。

本来、人中に居るとガチガチに緊張する性質。特に親しくなりたい相手の前に出ると、もー、手も足も出ません。固まって、心はダルマ。つまり、ただ指をくわえて見ているだけ。おまけに、愛情表現がいじめることだったりする。それはもー、「恋愛経験あるの?」てな具合になります。

が、あります。こんな素敵な人、自分みたいな奴には二度と現れないんじゃないかと、思い込みの恋。幸い相手も関心を示してくれて、ガチガチに固まりながらも体当たり。が、その後、連絡が途絶えた。「何故選ばれなかったの?」そんな疑問は無粋。「あなたを選ばなかった理由」なんて、恨まれてまで正直に語る人はいないでしょう。

でも、ずっと待っていた。今考えると、なんで待っていたのかな、と思う。その人だって人間、欠点も見えてきた。でもその弱さを受け止めるのではなく、相手から愛されることばかり期待していた。

愛されないから恨んだり、時に連絡がある相手の言動に一喜一憂しては傷ついていた。・・・傷ついていないで、何で自分から相手に働きかけていかなかったのだろう?

愛って、相手から愛されることを考えるよりも、自分が相手を愛すことを優先すれば、かえって傷つかなくてすむのかも?いや、トーマス・マンも言っている。「より多く愛するものは、より多く不幸である」

結局愛することは傷つくことなんだろう。親の子供への愛を考えると、傷つく子供を見て自分も傷つかな親は少ないだろう。
「愛したのに報われなかった?」本当に愛していたのかな?

結論、「愛されない理由は、愛さなかったから」でしょう。

あなたは自分の人生において、一つの決断をしなければなりません。人々に良い印象を与えていきたいのか、それとも人々に良い影響を与えていきたいのかを。人との間に距離を置いていけば、人から良く思われることもそう難しいことではないでしょう。しかし、影響を与えるためには人々に近づかなければなりません。人に近づけば、あなたの欠点も人の目に明らかになるでしょう。しかし、それで良いのです。リーダーにとって最も大切な資質は、完全であることではなく、真実であるということです。信頼に値する者でなければ、人はあなたに従ってはきません。では、どのようにして信頼を勝ち得たらよいのでしょうか。それは、完全であるかのようなふりをするのではなく、正直になることです。

人生を導く5つの目的―自分らしく生きるための40章

人生を導く5つの目的―自分らしく生きるための40章

から引用しました。「良い印象を与える」ことが、愛されるための手段になりがちなのに対して、「良い影響を与えたい」と願うことは、愛することにつながるのでは?
でも、誤解ないように。リーダーとして上から目線で著者は書いているのではありません。

リーダーシップに関する本なら数えきれないほど出回っていますが、人に仕えることをテーマにした本はほとんど見当たりません。皆、人の上に立ちたいと思っているのです。誰も、しもべにはなりたくないのです。私たちは皆、一兵卒で終わるより、大将になりたいと考えます。クリスチャンでさえ、単なるしもべではなく、「仕えるリーダー」になりたいと願うのです。

自分に自信のない人たちは、いつも人の目を気にします。彼らは自分の弱さが明らかになることを恐れ、自己防衛のためにプライドと自負心を自分の隠れ蓑にしているのです。自分に自信が持てない人ほど、人から仕えてもらうことを好み、人から認められようと必死になるのです。

この本を初めて読んだ時、世俗的な価値観しかない平凡な私は、何度も読んでいてひっくり返りそうになりました。あまりに、世俗的な価値観とは離れているから。
でも、さすが全米ベストセラー、日本の図書館にも、他のリック・ウォレンの本はそろっていなくても、この本は置いてあります。
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本書は、何度でも繰り返して読む価値のある希望とチャレンジに満ちた本であり、次の世代に受け継がれ、やがて古典的書物に数えられることになるでしょう。

と、本書の紹介文にあります。だまされたと思っても、何回も読んで見て下さい。愛されなくても、幸せな人になれるかもしれないから。